ユースエンジニアリングを知る
ユースエンジニアリングってどんな会社?
そんな疑問にお答えするため、会社のテーマ、成立ちから現在までの事業展開をご紹介します
工場は何からできている?
日本中に溢れている様々な製品。その大部分は工場で作られています。工場を経由しない生鮮食品でも、愛媛名産のみかんならば、選別機や糖度計を通過してから出荷されますし、完全手作りのおせんべいでさえも、包装されるビニール袋まで手作りされているわけではありません。
例えば、ポテトチップスの工場について考えてみましょう。
コンビニに並んでいる普通のポテチを作る工場です。
ポテトチップスは、ひとつひとつの工程は特別に作られた機械によって作られます。
チップスを作る洗浄機・皮むき機・スライサー・フライヤー・選別機・味付け機・パッケージを作るフィルム製造機、裏面のアルミコーティング機・印刷機・製袋機・シール機、各工程の間をつなぐ搬送機といった機械によって、一袋のポテトチップスは完成します。
その全ての工程は、FAシステムによって制御・監視される他、品質検査機や検査結果を表示するアプリケーション等によって、円滑な運用、安全、品質が支えられています。
また、メンテナンス時には、機器ごとのマニュアルにしたがって様々な測定器が活躍し、万全な生産体制が保たれます。
ここに挙げた生産機械、電子機器、制御システム、ソフトウェア、マニュアル、それらひとつひとつが、欠かせないものとして、日々工場を動かしています。
食品工場には食品工場用に、半導体工場には半導体工場用に、個別に最適化され、日本のものづくりを支えているのです。
ユースエンジニアリングがカバーするのは、そういったものづくりの全てのシーンです。
産業機械・電子部品・プラント制御システム・ソフトウェア・マニュアル等のドキュメント、これらによって家電・医療・航空機・半導体・食品等、幅広い業界向けにソリューションを提供すること,
それが私たちの仕事です。
社員の「やりたいこと」を
形にする会社
「ユースエンジニアリングってとらえどころのない会社だよね」あるお客様から、そのように言われたことがあります。
社員数約100名の小さな会社ではありますが、機械・電子・制御・ドキュメントと幅広く事業を展開し、本社・黒島工場を主体として、3つの海外関連会社を含め、国内外9つの事業所を持っています。
ソリューションを提供する様々な業種のお客様ごとに「機械メーカー」「電子部材メーカー」「ソフトウェア制作会社」「ドキュメントサービス会社」といういくつもの顔があること。そういった多面性が、「とらえどころのない会社」というイメージにつながっているのかもしれません。
しかし、ものづくりに関するどんなニーズにも応えられるその多面性こそが、私たちの大きな特長であり、創業以来の着実な成長を支えてきた大きな武器なのです。
1970年。ユースエンジニアリングは個人の設計事務所として誕生しました。
1980年に法人化すると、翌1981年からドキュメント制作の業務を開始、その3年後の1983年には電子機器開発及びソフトウェア開発に着手し、さらに3年後の1986年には機械設備製作を開始します。
情報面の知識はあったとしても、それまでの事業内容からすれば完全な異業種への進出が短期間に行われていることがわかるかと思います。
信じられないかもしれませんが、これらの「新事業」への進出は、会社側の計画に基づくものではなく、社員の「やってみたい」という言葉がきっかけとなったものでした。
新しいものづくりへの意欲とその時のお客様のニーズが合わさることによって、新しい一歩が踏み出されたわけです。
これらの事業は、もちろん、初めからうまくいったものばかりではありません。しかし、経験を積み、ノウハウを蓄積させながら、今ではその全てが会社を支える大きな柱へと成長しています。
ユースエンジニアリングは、社員からの事業や新製品の提案を妨げません
市場分析により一定の事業性が認められれば、いつでも新しい分野へチャレンジすることができます。
「全自動濃縮装置ACMD」「ロールツーロール真空成膜装置」「真空/大気圧プラズマ処理装置」や幅広スキャナ用スキャンソフト「BTScanシリーズ」「DW-Scanシリーズ」等の自社ブランド製品も、社員の「作りたい」が形になったものです。今後、新しい人との出会いがあり、お互いが一緒にやりたいと思うならば、再びまったく新しい分野に踏み出すことも、私たちは躊躇しないでしょう。
ものづくりへの好奇心を止めることなく、新しい種を蒔き、育ててゆくこと。
時代の変化を楽しみながら、自己変革を続けてゆくこと。
それが、ものづくり企業ユースエンジニアリングの基本姿勢です。
ユースエンジニアリングの自社開発製品
業界や企業に依存しない会社
ものづくり企業にとって重要なのはものづくりを続けることです。
どれだけ技術を磨いても、自分の力だけではどうしようもない時代の波に飲み込まれるリスクは常にあり、実際に、特定の業界で高い技術力とシェアを誇った企業が、業界自体の低迷に巻き込まれて姿を消した例は数多く存在します。
目に見えるマーケットニーズを追いかけたりシェアの獲得を目指したり、そのようなわかりやすい「王道」を志向するのはそれほど難しくはありません。
あるいは、王道を理解することによって見えてくる魅力的な隙間、いわゆる「亜流」をあえて進む道もあります。どちらの道を進むのか。それにはどのような顧客を持つかが大きく影響します。
大企業もいれば個人もいるという顧客構成であれば、その要望は雑多なものとなり、道を定めることは難しくなります。
幸いなことに、私たちはこれまでの歴史の中で、大手企業としっかりした信頼関係を構築し、現在の顧客は、そのほとんどが大手企業です。
そこに「王道」「亜流」というような定型を意識することは必要ありません。
先端を歩く大手企業とどう対等に向き合っていくか、どう対応してゆくかを考えれば、進むべき道はおのずと見えてくるはずです。
私たちは特定の業界に特化することも、特定の企業に隷属することもしません。
大好きなものづくりを続けるためです。
メーカーとして自社ブランドの製品も積極的にリリースしていきますが、メーカーとしての名がどんなに高まったとしても、ODMや受託の業務を止めることもありません。
私たちのソリューションが役立つなら、経験のない業界にも積極的にアプローチしてゆきます。
これまでの経験を元に、その業界構造を学び、セグメントし、ターゲッティングし、そのサイクルを繰り返すことで、精度の高い業界把握と、持っている技術とのマッチングが可能になることを知っているからです。
ユースエンジニアリングのサービス分野
多業種の大手企業のパートナーとして、先端のものづくりの一端を担いながら、情報を収集し、市場・ニーズを予測し、技術的な引き出しを増やし、新たな技術を創造し、私たちにしかできないソリューションを提供し続けること。
それが、私たちが進んできた道であり、これからもその歩みをとめることはありません。
日本一社員の幸せを追求する会社
「全社員が良き人生を送るには」これは、ユースエンジニアリング創業時から変わらぬテーマです。
会社が社員の「良き人生」のためにできることとは、「やりがい・生きがい」を感じることのできる場を用意することです。
社員ひとりひとりがスキルを発揮し、お客様に喜んでもらえるものづくりを続けるために、最適な環境を整えることと言い換えることもできるでしょう。
「働く環境」の大きな要素として、勤務場所があります。
ユースエンジニアリングには国内外9つの事業所がありますが、そのうちのいくつかは、「社員にとっての最適な環境」を作るために開設されたものです。
そこにお客様がいるわけでもない街に、社員がそこで働きたいからという理由だけで支社を作る会社。それがユースエンジニアリングです。
「良き人生」の定義は、それぞれに異なります。
働く場所しかり、働くスタイルしかり、「良いものを作る」「求められるソリューションを提供する」というベクトルさえ共有していれば、それ以外は社員が同じ方向を向く必要などなく、それぞれが自由に自らの個性を発揮してくれれば良いのです。
もし、他の誰にもない資質を持つエンジニアが「365日誰とも話さずに仕事をしたい」というのであれば、会社はその個性や資質を最大限に発揮できるように努力するだけです。
ユースエンジニアリングには、企業の臭いを身にまとった「ユースマン」はいません。
多様な価値観を持つ個性的な社員たちが、その個性を活かし、やりがいを持って毎日の仕事に向かっています。
ものづくりは人が行います。
ものづくりの会社であるユースエンジニアリングにとって、社員こそが最大の資産です。
ユースエンジニアリングは、これからも全社員の幸福の糧となり、社会の役に立つものづくりを続けてゆきます。